新しい時代に対応する「デジタル墓」

デジタル墓は、思い出の写真やメッセージ、動画をコンパクトなお墓に収め、自宅に設置することができます。いつまでも色あせない思い出のメモリアル空間です。

デジタル墓とは

デジタルカメラやソーシャルメディアが普及した現代では、故人の大切な思い出の品(写真、手紙、動画など)がデジタル化しています。

デジタル墓は、思い出の写真やメッセージ、動画などを、自宅に置けるコンパクトなお墓に納めることができます。日本古来の両墓制の「詣り墓」という役割を持たせた新しいタイプのお墓です。

お墓を持つ意義

お墓は、故人を偲び、生きていた証を確認し、家族が敬意を払うために遺骨を埋葬する場所として意義があります。お墓には、歴史的・文化的背景、家族の絆、信仰、宗教的な意味合いなどがあります。人の死後、家族がお墓参りをすることで、家族の絆が深まり、感情を共有することができます。

しかし、お墓を持つということは、費用も管理も必要になるということです。故人への想いを別の形で表現したい、子や孫に負担をかけたくないという方もいらっしゃるでしょう。

大切な人を思う気持ち

弔意を表すために、花や香を供えることがあります。しかし、これらの供物は、大切な人を弔ったり、思い出したりする代わりになるものではありません。

「大切な人を思い出す」ということは、”人は二度死ぬ”と言われますが、人が死んでも心からの思い出や追悼する気持ちは消えず、生き続けるという意味を表します。

大切な人への感謝の気持ちと、尊敬の念を忘れず、その人の想いでを永代供養することがデジタル墓の原点です

デジタル墓の活用

デジタル墓を作ると、故人の記録を保存することができます。デジタル墓には写真や動画、メッセージなどが保存されます。また、遠方から故人を墓参りできるなど、手元供養墓とは違ったメリットもあります。故人の想い出を記録することで、家族や友人が故人・先祖の追憶を身近で可能にします。

色褪せることのないメモリアル空間

大切な人の想いでは、時間が経つにつれて、記憶が薄れていったり、色褪せてしまったりすることがあります。デジタル(電子)データは簡単に保存できるため、写真やビデオで先祖を残すことができます。火災や水害などの自然災害やなどでも、デジタル墓は継承されます。(近年では、故エリザベス女王(英国王室)や故安倍元首相などの著名人が、葬儀や法要に同技術を用いた追悼サイトを利用しています)

小さなお墓のメリット

小さいお墓(自宅墓や手元供養墓)のメリットは、「故人を身近に感じられる」「簡単に移動できる」「宗派や伝統にとらわれない」「費用がかからない」などがあります。昨今のデジタル化で、さらに小型化でき、遠方からのお墓参りなどにも対応できるため、「置く場所」「お墓参りをする場所がない」という問題を解決することができます。

費用と手続きについて

従来の一般的なお墓が平均169万円(2021年データ)であるのに比べ、デジタル墓は約3万円です。埋葬許可証や埋葬先との手続きが不要なので、とても簡単に作ることができます。ただし、お骨を分割してほしい場合や、火葬後に粉骨・散骨する場合などで、3万円〜の追加費用がかかります。

まとめ

社会の変化に伴い、個人の死生観、お墓や遺骨に対する考え方も変化しています。こうした変化に伴い、お墓や供養の方法も多様化しています。

デジタル墓は、従来のお墓に加え、故人に関する情報や写真、言葉などをインターネット上に保存し、故人を偲ぶことができるようにしたものです。このデジタル墓は、従来の墓と比較して、遠方からでもアクセスでき、さまざまな方法で故人を偲ぶことができます。また、近年の技術開発により、長期保存が可能であり、世代を超えて受け継ぐことができるようになりました。

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