香典のオンライン決済【2つの方法】

家族葬や小規模な法要を行う際に、知っておきたい2つの ”香典のオンライン決済方法” について説明します。

葬儀とお墓参りの変化

 葬儀業界では、新型コロナウイルス感染拡大・人口の高齢化で、家族葬、直葬など、葬儀の小規模化が進みました。お墓については、後継者の問題から樹木葬や納骨堂の利用が50%以上に増え、一周忌や三回忌などの法事も少人数で行うことを選ぶご遺族が増えています。

香典のオンライン決済を活用する機会は主に下記の理由です。

  • 「葬儀に参列したいけれど遠方なのでその場へ行けない」
  • 「持病が不安で参列できない」
  • 「高齢者を連れて葬儀場まで行けない」

ここでは、小規模な法要を行う際に、知っておきたい2つの”香典のオンライン決済方法” について説明します

香典のオンライン決済の特徴

オンライン決済でも方法は大きく分けると、下記の2つがあります。

    • 中間業者を使った決済(オンライン葬儀、リモート葬儀など):葬儀社やオンライン葬儀システム運営会社が中間業者となりクレジットカードや銀行決済などで支払う方法

    • ご遺族への直接オンライン送金(想いでサイト): ご遺族の受取口座をLINE で設定し、直接「LINE Pay」で支払う方法(他に「Paypal(ペイパル)」も利用可能

 中間業者を使った決済(オンライン葬儀、リモート葬儀など)


メリット

    • クレジットカードを使用することができるため、手元に現金がなくてもOK
    • 中間業者が、香典履歴などを報告してくれる

デメリット

    • 手数料がかかる(例:1万円の香典に対して、喪主へ届く額は9千円など)
    • お礼は、別途行う必要がある(お礼のはがきなど)
    • 喪主への香典の支払いに数日の時間がかかる

例:オンライン決済システム運用葬儀社 

 

 ご遺族への直接オンライン送金(想いでサイト)


メリット

    • オンライン決済手数料が無料(例:1万円の香典が全て喪主に届く)
    • 喪主(施主)へ送金と同時に、追悼のメッセージを想いでサイトに投稿することができる。
    • 送金は、即時(数分以内)に決済される

デメリット

    • LINEのアカウントを持っている必要がある(LINE Payへの入金)*もしくはPayPal(ペイパル)
    • 喪主が送金者へ直接LINEで対応する必要がある

      例: オンライン追悼サイト

 

まとめ

 

 多様化する葬儀、法要で、オンライン決済を使用する場合は、式を取り仕切るご遺族の意向に従うことになります。よって、ご遺族の方は、中間業者にお願いするのか、もしくはご遺族への直接オンライン送金を利用するかは、それぞれのメリット・デメリットをよく吟味して決めることが必要です。

 中間業者に委託する場合は、手数料がかかるため、送金者がせっかく1万円や3万円など切りのいい数字を選んでも、喪主には概ね10%以上が手数料として受け渡されるため抵抗がある方も多くいられます。また、オンライン決済サービスは一時的なイベントサービスとなるため、その式後は使用できません。ただし、多人数の香典を纏める必要がある場合は、中間業者に名簿を纏めたりするための手数料を支払ってもメリットがあります。

 ご遺族へ直接送金する場合は、無料で送金できるため費用を抑えることが出来ます。また、後日に行われる四十九日などの法要、お別れ会、墓前への献花依頼等でも継続的に使用できます。ただし、ただしLINEなどの仕組みを使用するため、送金者がLINEなどのアカウントを持っている必要があり、比較的若い層や、少人数の利用者でなければ受け入れられるのは難しいでしょう。

 なお、中間業者を使った決済は、オンライン葬儀(リモート葬儀)と呼ばれる葬儀代行的な用途から派生しており、直接のオンライン送金は、オンライン墓(想いでサイト)の用途から派生したものです。それぞれのニーズに合わせ、香典のオンライン決済の方法を選ぶことをお勧めします。

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