遺品整理の写真アルバム保存先:メモリアルサイト

故人のデジタル写真アルバムの遺品整理としてのデジタル化後の保存方法を探ります。特に、QRコード付きのデジタルメモリアルサイトを活用することに焦点を当て体験に基づき利用を説明します

近年、欧米で流行している故人のウェブサイト(メモリアルサイト)を 追悼サイト (思い出サイト)と呼びます。

簡単に追悼サイトを作成する“専門ツール(例: 追悼.comなど)があることが特長で、サイト制作費用は自作の場合はほとんどが無料です。また、作成を外部委託することも可能です。専用ツールを使用すると、デザインなどの自由度が限定されますが、ソーシャルメディア(LINEやフェイスブック)、電子メールでの共有、公開を制限するセキュリティ設定など、葬儀・供養などをする際に使う機能が用意されています。

ソーシャルメディアの写真も統合可能

生前にフェイスブックを利用していた場合、故人の親族や生前に近かった方がフェイスブックの運営会社に連絡をして、故人のアカウントを「追悼アカウントに移行(もしくは削除)」することができます。追悼アカウントとは、故人と生前に交流があった人々が集い、故人の思い出を語り合うためのアカウントとして使われます。

フェイスブックでは、生前に本人が死後の自身のアカウントを「管理人の指定し、追悼アカウントへの移行」、もしくは「アカウント削除」のどちらかを選択することができます。管理人になった方は、通常のアカウント同様に各種投稿や設定変更などが可能です。ただし、管理人になっても、故人が生前に残したメッセージなどを変更することはできません。追悼アカウントに変更すると故人の名前の横には「追悼」の文字が表記されます。

比較表 (フェイスブック vs. 追悼サイト)

 

 

追悼サイト

フェイスブック

 

作成の手間

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  • フェイスブックは、故人の意思と管理者からの追悼アカウント移行リクエストが必要です。
  • ネット墓はフェイスブックの画像移行機能で簡単に作成できます。

QRコード

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  • ネット墓は自動でQRコードが生成され、葬儀、お墓などで活用、使用できます。(QRコードは公開制限付)

永代墓

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  • フェイスブックの一部機能として追悼アカウントがあります。
  • ネット墓は、世界に280万人の会員を持つ世界最大の仮想空間上のネット墓地です。将来的にはネット墓のコンテンツをファイルとして遺族が管理することも可能です。「ネット上の永代墓が100年存続するため」

生前墓

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  • ネット墓は、終活として非公開で本人が作成することができます。これは生前墓として、後世に残す遺影、メッセージ、人生史などを前もって用意しておくことができます。

費用・管理

  • フェイスブックの管理費用は無料です。
  • ネット墓は無料版から有りますが、有料版になると数百円から数万円になる場合があります。

ツイッターの場合

ツイッターの場合は、追悼アカウントというものは用意されていません。もし、利用者が亡くなった場合、故人のアカウントを削除するという流れになります。故人の家族などがツイッターの運営会社に連絡をして削除のリクエストが受領されたら、いくつかの書類を運営会社に提出します。

故人の生前の個人情報やリクエストした人の身分証明書のコピー、故人の死亡証明書のコピーなどが主な書類で、提出する手順は運営会社がメールでお知らせします。故人のアカウントのログイン情報は、故人とどのような関係であっても他者には公表することは禁止という決まりになっています。

インスタグラムの場合

インスタグラムで追悼アカウントをリクエストする場合は、専用のフォームから連絡します。申請者の氏名とメールアドレス、故人の氏名とユーザーネーム、死亡証明を画像・ファイル化した書類の添付し、亡くなった日付などを入力して送信すればリクエスト完了です。

追悼アカウントに変更した場合、故人以外の人が追悼アカウントにログインすることはできません。そのため、インスタグラムの追悼アカウントはほぼ観覧しかできないということになります。故人のアカウントを削除したい場合は、必要書類を提出してリクエストすれば削除可能です。

追悼サイトのアルバム保管

アルバムページ

アルバムには、デジタル化した先祖、故人の「写真、ビデオ、音声」を保存し閲覧することができます。 容量が無制限(有料版)のため、故人・先祖の写真アルバムの保存先としてはお勧めです。

また、生前であれば、本人が遺影やその他の写真、ビデオ、人生史などを選びご家族に残すことができます。これは、残された方が、あわあだしく葬儀の準備をする中で多くの写真から遺影写真を選ぶようなことがなく、負担が軽減されます。 (介護時に会話をしながら準備を進めると、記憶の思い出しによる療法や、ご家族との素晴らしい思い出の遺産となります。)

思い出ページ

故人・先祖のエピソードを写真とメッセージで記録します。この部分は、生前墓の場合はご本人が、死後の場合は遺族が残したいエピソードを作成します。

例えば、生前であればスマホ写真で孫に見てほしいエピソード記録します。 また、遺族であれば、お彼岸やお盆などで、ご先祖さまや故人のお墓参の際や、自宅仏壇でのお祈りの際に、お花、お供え物、掃除の風景などをスマホで撮りメッセージを添えてで先祖・故人・遺族と共有することができます。

まとめ

追悼サイト(ネット墓)は、故人への想いを残す専用のウェブサイトです。フェイスブック・グーグルフォト・ユーチューブ等の他のサービスからネット墓へのデジタルデータの移行機能を備えていますので、先祖のデジタルデータの集約の場として、お墓での保存が可能です。

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