お墓のQRコードとは?導入メリット、作り方まで

お墓にQRコード、 それは、故人の思い出を未来へ繋ぐ新しいお墓参りの形です。写真や動画、家系図など、石碑には刻めない情報をデジタルで保存・共有。お墓参りの体験を豊かにし、家族の絆を深める新しい技術です。

お墓のカタチが変わる!

近年、都市部を中心に、樹木葬や納骨堂、自然散骨など、お墓の選択肢が広がっています。パンデミックの影響もあり、「便利な場所」「自然に還る」「シンプル」といったお墓が増えています。しかし、こうした変化は、従来のお墓が担っていた「家族が集まる場所」としての役割が薄れていくことも意味します。

そこで注目されているのが、お墓にQRコードを付けるという新しい試みです。QRコードを活用することで、失われつつある「遺族の集まる場」をデジタル空間で再現し、新たな供養の形を生み出すことができます。

この記事では、お墓のQRコードの最新活用事例を通して、デジタル化がもたらす新しい供養の形をご紹介します。

お墓のQRコード3つのメリット

お墓を既にお持ちの方は、QRコードを付けるだけで簡単にお墓のデジタル化ができます。デジタル化のメリットの主なメリットは下記の3つがあります。

1. 遺影や墓誌をお墓に追加

お墓にQRコードを貼ると、遺影・墓誌に加え、家系図や人生史なども一緒に保存し、家族の歴史を次の世代に伝えることができます。QRコード一つで、大切な思い出を未来へつなげることができます。

2. お彼岸、お盆、命日の墓参り

お彼岸やお盆、命日など、大切な日に故人を偲ぶことができます。スマホでQRコードを読み取るだけで、故人の写真や動画がいつでもどこでも見られます。また、お墓が遠い方も、お墓参りにいけない方も、お墓参りが可能になります。

3. 子供に迷惑をかけないお墓の継承

お墓にQRコードを貼るだけで、子供や孫に負担をかけない新しいお墓の継承が可能に。ネット上の「詣り墓」で、いつでもどこでも故人を偲ぶことができます。管理費も不要で、お墓の処分や自然葬への変更も柔軟に対応できます。

お墓のQRコードの作り方

お墓のQRコードの作成は、とても簡単です。提携の石材店に依頼するだけで、従来のお墓に刻まれた情報に加えて、写真や動画などの思い出もデジタル化し、お墓に追加できます。

専門知識は一切不要で、すべて石材店がサポートしてくれます。

1) お墓の保守メンテが簡単に

お墓の建立や、納骨の時にQRコードを作っておけば、保守メンテ記録や、お墓の修理記録をスマホで簡単に確認できます。しかも、石材店にとってもメリットがあります。QRコードを通じてお墓の情報が記録されるので、顧客との情報交換の場所を作れます。

※ オンライン化した墓石情報として、1)故人の情報 2)お墓マップ 3)改装記録 3)写真 が入力でき、QRコードが付いています。ネット霊園が自動作成され、石材店や墓苑ごと単位で検索・閲覧が可能。

2) 家族の物語を未来につなぐ

遺品整理で見つけた大切な写真アルバムなどを、デジタル化して保存することができます。お墓参りや法事の際に、QRコードを読み取るだけで、故人の遺影や生まれ故郷の写真など、思い出のきっかけを簡単に作ることができます。

※ 墓石の修繕写真報告などに活用したり、掲示板などを活用することで掃除・修理・供養などのお知らせをダイレクトメッセージ(DM)することも可能です。

3)お墓の継承関連サービス

いつか訪れる、改装、合同墓、墓じまいの際に、QRコードが “詣り墓(お参りする墓)” として発行されます。。この QRコードの詣り墓は、お墓がなくなっても永続的に管理費なしでネット霊園に残る永代供養墓です。

※ 海外では、故人を自然に還す、自然墓(樹木墓霊園・宅墓)などと併用するケースが多い。

まとめ

お墓をお持ちの方は、いずれは改葬・納骨堂・合同碑・墓じまいなど、お墓事情の変化に備えることも “終活” の1つといえる時代に突入しています。この社会性の変化に伴い、お墓に要求される本質的な “思い出の場” を残すことも含め、今一度 “自分の墓の在り方” を考えてみてもよいでしょう。

お墓の多様化が進み、樹木葬、納骨堂、自然散骨といった新しい形が主流になりつつあります。従来の一般墓は減少傾向にあり、お墓の在り方が大きく変化しています。

それに伴い、お墓がお盆やお彼岸などの家族や親戚が集まる場としての役割を果たすのがデジタル墓の役割と言えるでしょう。

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