「自然にかえる」という理念のもと、四季折々に故人を偲ぶ樹木葬の意味と実践方法をわかりやすく解説します
シンボルツリーのお墓は、ご遺骨が自然の木と一体となります。自宅で育てたり、樹木葬霊園を利用したり、植樹の記念団体に寄付したりすることも可能です。散骨・納骨堂・一般墓などと組み合わせた分骨利用もされています。
近年、樹木葬は「故人が自然に還る」という考え方の広まりから、供養の選択肢とする遺族が40%を超えるほど人気があります。シンボルツリーとは、従来のお墓の代わりに自然の中にご遺骨を埋めて、墓石の代わりに配置する「木」を指します。
木の成長と四季の移り変わりを確かめ、その中に故人の姿を映しこむことができるのがシンボルツリーの持つ大きな魅力です。
樹木葬に使われるシンボルツリーには、桜・ヤマツツジ・カエデ・オリーブ・ハナミヅキなどの木があり、いずれも「輪廻転生」を連想させ、日常から馴染みのあるものが選ばれます。
最近よく聞くのが、樹齢1000年を超えるオリーブの木をシンボルツリーとして据える樹木葬霊園です。オリーブの木は古来から「平和の象徴」として故人のシンボルツリーとして欧米で使われてきました。土に還ったご遺骨がオリーブの木を育て、実がなり、子孫がそれを食べて成長し、また、どこかで平和の芽を出すという自然界の輪廻転生を象徴しています。
※ローマ時代の古代オリンピック勝者のオリーブの冠も、それをかぶり遠方の故郷に平和を持ち帰るという意味があります。
写真:小豆島 オリーブ園
ご遺骨を自然に還す樹木葬など、憧れはあるが実際に家族をそれらの方法で埋葬することに抵抗がある方が多いのは事実です。なぜなら、大切な家族のご遺骨が完全に自然に還ってしまい、「手元」に戻らないからです。
「故人が自然に還る」という発想はおおらかで博愛でエコで理想的で美しいが、そのような先進的な決断は自分の心との対話で折り合いがついたとしても、他の家族との折り合いがつかないことも多いのが実情です。
日本では従来、両墓制(りょうぼせい)と呼ばれる2つのお墓を有する風習があります。「埋め墓(葬地)」と「詣り墓(まいりはか)」の2つで、「埋め墓」に肉体・ご遺骨を弔い、「詣り墓」でお参りします。
自然葬・散骨・樹木葬の場合は「詣り墓」が活用されます。天皇家でも淳和天皇のように散骨される方がいらしたため「詣り墓」なるものが作られました。
シンボルツリーのお墓は、樹木葬(埋め墓)と追悼サイト(詣り墓)を組み合わせることで、現代の両墓制として機能します。遠方の家族もスマートフォンからいつでも「詣り墓」にアクセスできます。
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追悼サイト(ネット墓)——樹木葬の詣り墓として活用nftlife.jp | 葬儀・供養のデジタル情報メディア