【徹底解説】お墓のQRコードとは?

お墓参りに行けない時に、何時でもどこからでも “心のこもったリモート墓参り” を実現するのが、お墓のQRコードです

変化する供養の形:デジタル化と「お墓のQRコード」

現代では、遠方に住んでいたり、高齢でなかなかお墓参りに行けなかったりする人も増えました。そんな中で注目されているのが、お墓のデジタル化(DX)です。

特に、お墓にQRコードを設置する新しい方法が広まっています。これは、実際のお墓とインターネットの世界をつなぎ、離れていても故人を身近に感じ、思い出を共有できる画期的な仕組みです。 近年では、海外ですでに1,000万人以上が、仮想空間上のお墓「オンラインメモリアル」を利用しています。

近年、お墓のスタイルは大きく変化しています。家族構成やライフスタイルの多様化により、樹木葬や納骨堂といった新たな供養の形が広まりつつあります。

こうした時代の流れの中で、お墓にQRコードを設置するという新しい取り組みが注目されています。QRコードを読み取ることで、写真や動画、思い出の音楽など、先祖にまつわるコンテンツにアクセスできるようになります。

電子墓誌で出来る3つのこと

1. リモート墓参り

あらゆる場所から何時でもお墓(ネット上の墓)にアクセスできるようになります。遠く離れた場所から、お祈りしたり、心のこもった故人へのメッセージを投稿・懐かしの写真アルバムを共有したり、ご供養の意を伝えたりすることができます。また、遺族や友人へのお墓参りの報告になるため残された方々の絆を深めます。

2.思い出の保存

写真アルバムなど、ファミリーストーリーをデジタルでお墓に保存することができます。 遺族が生きている限り、故人の思い出をお墓に追加し続けることもできます。例えば、孫の成長の報告、お墓参りの報告、永続的な特別なスペースとして、故人を知る人とのつながりを維持することができます。

3)お墓の継承管理

お墓の場所、法事の日程などをQRコードで確認できるようになります。事前に印刷したQRコードを郵送したり、メール等で送信することでスマートフォンで簡単にお墓の行き方をご案内できます。また、お寺や石材店とQRコードを共有することで、お墓の掃除・焼香・献花などをオンライン依頼することが可能となります。近年は “お墓じまい” や “合同墓への移動” などが増え、お墓QRコードで家族の歴史を継承する方も増えています。

QRコード付きお墓の特徴

セキュリティ

QRコードは、墓苑など公共の場で設置しても閲覧を制限できるプライバシー機能が必要です。最新テクノロジーでは、QRコードによる情報閲覧は、遺族や友人などの “招待者” に限定して閲覧制限をつけることができます。また葬儀や法事行事のときにのみ期間限定で一般に公開するようなことも可能です。

 このようなセキュリティ機能のついたお墓QRコードは、写真・ビデオ・音声・メッセージの閲覧や、墓前からの写真やメッセージなどでの報告を一部の人だけに限定することを可能とします。

オンライン墓地

 オンライン墓地(ネット墓地)とは、インターネット上のネット墓の集合体です。ネット墓地は欧米では実際の寺院や墓地単位などが多く、そのため “海の見える高台で眠りたい!” 、“自然と一緒に眠りたい!”、“尊敬する歴史的偉人と眠りたい” などの理由でネット墓は自由に場所を選べるようになっております。このように自分が眠る場所を自由に決めることが出来るネット墓地は、地域や人種を超えたグローバル墓地をつくれることも特徴です。

まとめ

お墓のQRコードがつなぐ、新しい供養のカタチ

お墓のデジタル化(DX)は、「先祖の想いや思い出をつなぐ供養の場」という本来の役割に立ち返る取り組みです。 QRコードを通じて、写真や音楽などのコンテンツに触れ、先祖をより身近に感じることができます。

海外では、QRコードが「リモート墓参り」の手段としても注目されており、場所に関係なく故人を偲ぶことが可能です。ここには、宗教的な儀礼ではなく、感謝や思い出を共有する場として、新しい供養のスタイルを提供しています。

近年では、お墓QRコードが普及するにつれ、記録の保管だけにとどまらず、残された遺族が故人や先祖を中心とした “つながりの場(コミュニティ)” の提供が加わりました。加えて、死後は自然に還るという考え方から自然葬や樹木葬が進み、墓石自体の永続性が揺らぐなかで、オンライン上に保管された故人の情報は永続的に維持されるという継承問題を解決するメリットも考慮しQRコード付ネット墓を活用する人が増えています。

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